お金を稼ぐ目的と手段を混同させていませんか?
「もっと稼げるような仕事につきたい。」
「お金があれば幸せになれるのに。」
「お金があればもっとやりたいことができるのに。」
こんな風に考えている人も世の中にはたくさんいると思います。
果たして本当にお金を稼げば全て解決できるでしょうか?
『手段の目的化』に飲み込まれないために
あなたにとって 『お金を稼ぐ』という事は手段であって目的では無いはずです。
お金を稼いで欲しいものを買ったり、幸せを手に入れる事が本来の目的ですよね。
それに因(ちな)んだおもしろい寓話をひとつ紹介していきます。
ビジネス寓話:南の島の大金持ち
あるところに南の島でのんびり暮らす漁民が住んでいました。
自分で食べる分だけの魚を捕って、沈む夕日を眺めて、のんびり暮らしていました。
そこに西の国から商人がやってきて、漁民に言いました。

商人:「こんなに魚が取れる海があるのに、もったいない。
もっと魚を捕りなさい」

漁師:「もっと魚をとってどうするんですか?」

商人:「余った魚を人に売りなさい」

漁師:「人に売ってどうするんですか?」

商人:「売ったお金で船を買いなさい」

漁師:「船を買ってどうするんですか?」

商人:「船でもっと魚を捕りなさい」

漁師:「もっと魚をとってどうするんですか」

商人:「今度はもっと大きな船を買いなさい」

漁師:「もっと大きな船を買ってどうするんですか?」

商人:「そうすればもっともっと魚が取れるんです」

漁師:「もっともっと魚を捕ったらどうするんですか?」

商人:「そうしたらそのお金で会社を作りなさい」

漁師:「会社をつくったらどうなるんですか?」

商人:「そうしたらあなたは大金持ちになれるんですよ」

漁師:「大金持ちになったらどうするんですか?」

商人:「大金持ちになった人のすることは決まっています…」

商人:「大金持ちになったら・・・・」

商人:「南の島で、のんびり暮らせるんですよ!」

漁師:「・・・・・・」
いかがでしたか?
オチとしては漁民が「だったらもう南の島でのんびり暮らしているからお金はいらない」という寓話です。
お金を稼ぐことは大切だけれど、なんのために稼ぐのかはもっと大切。
「お金を稼ぐ本当の目的をしっかり考えなさい。さもないと大切なものを見失うかもしれないよ」という内容だと思います。
今日は、「手段」と「目的」について少しお話しようかと思います。
手段の目的化とは、ある目的を果たすために取った手段が、
いつのまにかその手段を行うこと自体が目的にすり替わっていることです。
わかりやすいのが「ダイエット」
ダイエットって「手段」であって「目的」ではないですよね。
痩せること自体がいつのまにか目的となり、それに躍起になっている人は世の中に
沢山いませんか。
本来の目的は健康のためであったり、痩せた事によって着たい服を着たり、
周りからうらやましがられるプロポーションになりたい。という事が目的のはずです。
痩せるために食事制限をするものの、結果として不健康になる、終わったらリバウンド。
とにかく、体重を落とす事だけに夢中になってしまい、気がつけば目的を見失ってしまう事が多々あるかと思います。
他にもこんな経験ありませんか?
大学に入るために毎日受験勉強を頑張ったけど、大学に入ったら何をしたらいいのか分からなくなり、結局 中退してしまった。
「ダイエット」も「報告書作成」も「受験勉強」も元々は「手段」だったはずですよね。それが、いつの間にかそれ自体が「目的」になってしまっている。
本来の「目的」は「綺麗になること」「スムーズに仕事を回すこと」「大学で勉強すること」だったはずなのに、いつのまにか「手段」が「目的」にすり変わってしまってるんです。
「手段の目的化」が起こると、人は本来目指すべきものを見失ってしまいます。
「手段」で満足感を得てしまうので、本当のゴールが見えなくなってしまうんですね。
だから、「手段」と「目的」を取り違えないようにしないといけません。
お金を「目的」にしちゃうと、いつまで経っても満足感が、得られないのはそういった理由からなのです。
一番悲しいのは、働くことが「目的」になってしまっているケースです。
「家族のため」「自分のため」に働いていたはずなのに、いつの間にか気がつくと家族や自分を犠牲にして仕事に全てを捧げてしまっていませんか。
仕事に熱中するのは結構なことです。でも、それは最初から望んでいたことですか?
本当はその先に真の「目的」があったんじゃないですか?
がむしゃらに行動している人は、本来の「目的」を一度見直してみるのもいいかもしれませんよね。
手段の目的化を防ぐためには
なぜ手段が目的と入れ替わってしまうのか?
理由は2つあります。
一番の理由としては
「なぜやるのか」という意識よりも「どうやるのか」を考えてしまうからです。
特に日本人は働く前から非常にこの傾向が強いと思います。
例えば、前述の大学受験です。
大学に行く目的は、「何かになりたい」
「何かを学んで将来のために役立てたい」ということです。
しかし受験生を見てみると、
「大学に入るために勉強をする」と大学に入るという手段が目的になっています。
このように「なぜやるのか」という本質的な目的意識よりも「どうやるのか」が先に来てしまうため、手段が目的化しやすいのです。
2番目は、目的が時間の経過と共に変化するからです。
しかし、その変化に対応できずにいると当初の目的が達成した後も、
次の目的がないため、手段を目的化してしまいます。
例えば、小さい子が「警察官になりたい」という夢を持っていたとします。
この子が警察官になるという目的を達成してもその変化に対応できなければ、
この子は一体どうなるのでしょうか?
「地域の方に安心を与えられる警察官になる」
「犯罪を撲滅して住みやすい街づくりを目指すために警察官になる」
そういった新しい目的を自分の中で設定する事ができれば、
そのための手段を新たに取るでしょう。
しかし、目的が新しく設定できなければ、警察官を続けることのみに執着し、
街や地域の防犯などに興味を持たないただの税金泥棒になるかもしれません。
このように成長や環境の変化と共に目的も変わる必要があるのですが、
それが追いついていない時も目的が手段と変わってしまうのです。
「何故(なぜ)やるのか」を常に考える
将来設計だけでなく、会社で仕事を頼まれた時などは特に有効です。
職場では決められた仕事や上司から頼まれた仕事を行うことが多いと思います。
その仕事を引き受けた時に、頼まれたからやるだけでなく、
「何故(なぜ)、この仕事をやるのか」考えてみてください。
自分で考えてもわからなくても、上司に聞けば、目的がわかります。
けれども、自分で考えることで、本来の目的だけでなく
「この仕事をすることで自分が何を求められているのか、どうなりたいのか」
を考えることもでき、自己成長につながるチャンスとなります。
「何故(なぜ)やるのか」を繰り返す
さらに「なぜやるのか」の問いを何度も繰り返してみましょう。
これにより、より上位の目的をつかむことができます。
●なぜ、勉強して大学に入るのか
⇒ 国家試験に合格するため
●なぜ、国家試験を受けるのか?
⇒ 優秀な警察官になりたいから
●なぜ、警察官になりたいのか?
⇒ 地域の安全を守りたいから
このようになぜを繰り返すと、自分や所属する組織の上位の目的が
より明確になっていきます。
常に自分に問いかける
そして、その問いかけを常に行うことです。
これは先ほどあったように環境や成長と共に目的が達成されることで、さらなる目的が必要になって来ます。
つまり、一度問いかければ済む話ではなく、
何度も何度も同じ質問を問いかける必要があります。
何度も見直すことで、達成した目的を明確にし、新たな目的を設定しなければ、
手段が目的化に陥ってしまう可能性が大きいのです。
そのため、常に「なぜ」という質問を自身に問いかけることで、手段の目的化を防ぎ、実際に目的を叶えるための様々な手段を講じることに繋がります。
あなたも定期的に、
「なぜ今この作業をしなければいけないのか」、「なぜ、お金を稼ぎたいのか」
という素朴な疑問を自分に対して問いかけてみてはいかがですか?
きっと本質的なものが見えると思いますよ。
さらに
なぜ、たった一つのブログからインターネット超初心者が
毎月100万円以上稼げるようになったのか?
また、『最短の稼ぎ方』だけでなく、『本当に役に立つノウハウ』や『戦略的な思考』など実体験を交えてお届けしています。
普段の生活では、なかなか気づかないポイントや自由なライフスタイルに繋がるお話を盛りだくさん綴っています。
今なら登録無料&豪華特典がついています。
興味のある方は、こちらからどうぞ!
メルマガ購読を受講されると“成功するまでの道筋”を記した特典書籍が、今すぐ無料で読めます。【期間限定】なので お早めにどうぞ。