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ありえない確率でとんでもない不幸が訪れた

 

 

 

 

先日、ネットでこんな記事を見つけて、思い出したくもない記憶が突然よみがえってきた。

 

 

その記事のタイトルは、こんな感じだった。

 

「空中で打球が別のボールと衝突した“奇跡” 起きる確率は「100億分の1とか?」

 

 

僕は野球を見るのが好きなので、スマホにはよくプロ野球のニュースや、
メジャーリーグの記事が毎日のように入ってきます。

 

 

その中のニュースの一つがこれだった。
         ↓
空中で打球が別のボールと衝突した“奇跡” 起きる確率は「100億分の1とか?」

 

 

要約すると、メジャーの選手が練習中に打った打球が、空中で別のボールと衝突したのだ。

 

ありそうで、めったにない貴重な瞬間なので是非見ていただきたい。

 

 

 

トラウマになったバッティングセンター

 

 

なぜ、この記事をみて思い出したくもない過去が蘇ったかというと、
僕にも実は似たような経験があって、今でも完全にトラウマとして体に刻み込まれている出来事があった。

 

 

 

それは今から20年以上前の話ですが、当時大学生の僕は、付き合って間もない彼女とバッティングセンターに遊びに行った時の出来事です。

 

 

二人とも学生だったので、遊びに行くといえば映画を観たり、ビリヤードをしたり、今回のようにバッティングセンターやボウリングに行ったりするのが定番でした。

 

 

そこは、わずかなコインで長時間楽しめるので、学生から年配のおいじいちゃんまで色々な年代の人が遊びに来ていました。

 

一人でも十分時間がつぶせたりするので、僕も時々通っていたなじみの場所でした。

 

 

その日も僕は、普通にバットを握り、彼女にいいとこ見せようと張りきってバッターボックスに入って構えた瞬間の出来事でした。

 

 

 

 

 

 

 

一瞬で目の前が真っ暗に

 

バッターボックスに立った瞬間、
目の前が突然真っ暗になり、僕はその場にうずくまり倒れこんでしまったんです。

 

 

何が起こったのか、最初全く分からず、経験したことのない痛みが僕の股間に襲い掛かったのです。

 

そしてぼくは、意識がだんだん遠のき、気が付いたらバッティングセンターのソファーで横たわっていたんです。

 

茫然としながらも股間の痛みだけは全く消えず、立とうと思っても全く立つことすらできませんでした。

 

30分ほど気を失っていたそうです。

 

 

 

目を覚ました時、そばにいた彼女に何が起こったのか尋ねると、なぜかクスクス半笑いで僕にこういったのです。

 

「ボールが股間に当たって、突然倒れたのよ (笑) 」

 

「えっ???」

 

(なんでマシンのボールが股間に当たるんだ???)

 

 

僕は、彼女にその時の状況を聞いても、まだ理解できずに茫然としていました。

 

 

 

 

 

そんな軌跡が起こるのか?

 

僕の後ろで見ていた彼女の話ではこうです。

 

最初に、僕がバッターボックスに入った時、向かって右隣にひとり、さらにその隣にもお客さんがひとりいました。

 

仮にそれぞれAさんとBさんとします。

 

僕が打席に入ってコインを入れ、バットを構えるとその瞬間はいきなり訪れました。

 

 

隣のAさんに投じられたマシンのボールが、その隣のBさんが打った打球と空中で衝突したのです。

 

そして、空中で衝突したボールは軌道を変えて僕の股間をめがけて一直線に飛んできたのです。

 

 

そもそも僕もそんな明後日の方向からボールが来るなんて全く想像していなかったので、
当たった瞬間は、一瞬にして激痛と同時に目の前が真っ暗になりその場に倒れ込んでしまったのです。

 

 

 

Aさんに投じられたボールのコースやタイミング、Bさんが打った打球の角度やスピード。

 

どれだけ激低の確率を突破してこんな衝撃的で最悪の事故が起こるのか、
どれだけ考えてもいまだに信じられません。

 

メジャーリーガーが再現しようとしても絶対にできないでしょう。 (笑)

 

 

 

その事故から3日間、腫れた股間のせいで僕は、ベッドの中で動けずに唸っていました。

 

 

「果たして痛みが消えた後、僕の股間は正常に回復するのだろうか?」

 

「男としてもう機能しないんじゃないだろうか?」

 

1日中そんなことばかり考えて時が流れるのをじっと待っていました。

 

 

幸いにもそんな不安をよそに4日目には腫れも引き、元どおりの体調が戻り、
普段の生活をようやく取り戻すことができました。

 

 

今思っても2度と味わいたくない衝撃的な事故でした。 
あれ以上の痛みと恥ずかしさを伴った経験は、後にも先にもあれっきりです。

 

 

 

 

ただ、一つだけ良い事もありました。

 

 

その時に一緒にいた彼女が、事故後3日間付き添って、
クスクス笑いながらも僕を介抱してくれたことです。

 

 

そして、その彼女は今でも僕の奥さんとして一緒に暮らしてくれています。

 

 

おわり

 

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